ヲタ録

ハロヲタ歴約20年。世間の片隅で生きています。

ロマンス・トゥーランドット

感動冷めやらず
今日は舞台の感想を書きたい

Tシャツ全メンバーの買っちゃいましたw
それを日替わりで着て、最前列で応援していました
最初に着たのはカラフ
物語の男性主人公なわけで、『トゥーランドット』の話全体からすれば、ファンになって当然の存在感がありました
また、役者の岸谷五朗さんの独特の演技を初めてみて、すごく楽しめました
カーテンコールも登場で舞台大成功でしたね!
次の日も私はカラフのTシャツを着ていました

トゥーランドット』では、さまざまなキャストの立場が入り組んでいて、人間模様が複雑で面白い
結局、どの人物の視点からみても言い分は正しいと思うのです
カラフもかっこよいけど、私はワン将軍も好きですね
陛下を愛する気持ちはリューのカラフを慕う想いに通じるものを感じました
この物語のラストサムライです
中村獅童の熱のこもった歌
そして、最期の割腹
ワン将軍は決して悪役ではありません
きっと地獄に行ったら、「地獄で陛下が来るのを待っている」という苦行を行っていることでしょう
地獄に落ちたのでなく、自らすすんで

さらに、この物語で大事なメッセージは完全無欠なる者はいないということです
ここで注目すべき人物がティムール
賢者として3つの謎を作り、王子カラフを誘い、帝国の未来をティムールの筋書き通りに運んでいくところは、この物語の実のところ黒幕らしくてすごくいい
だが、そういう素振りをみせないまま、目の悪いことをいいことに武力で一兵卒に斬られてしまう
5年後、帝国が復興し新しい国として生まれ変わったとき、亡霊としてリューやミンと一緒にその様子を見届けているところは製作の優しさを感じました

大阪・名古屋、そしてDVDを見られる方々は、
自分は民衆として舞台出演者の一人になりきって感情移入すると面白いかもしれません
ワン将軍が戦闘のシーンで客席に向かって一刀浴びせます
そのとき斬られてみましょう
トゥーランドット陛下も最後、皇帝を退位してしまうわけで、
そこまで物語をまとめ上げていた主人公・アーメイさんは大役を演じ切っておりました
なちヲタとしてはリューとの対比でまた面白かったです

男女の対比のなかで、存在感があるのが宦官役・ミンの早乙女太一くんです
陛下が悲しみの歌を歌っているとき、ミンは陛下を愛しているのではなく、理解している様子でした
しかし、その後、リューと出会い、愛とは何かを教えられ、最期ワン将軍の刀で自殺するまで、陛下をお守りした姿はこのときミンに愛をみることができるのです
そして、リューが叫ぶのです
「今度生まれてきたときは、宦官になんかなっちゃいけないよ!」

最後、物売りの北村有起哉さん
お茶化し役だけど、実は切れ者 そして、世の中金次第
物語全体をうまい具合に運んで行く
ところでこの人は普段もこういう性格なのだろうかww

以上、人物関係が複雑に絡み合った祝祭音楽劇『トゥーランドット
観劇の折には、Tシャツなどwおみやげを買って帰るべし